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インタビュー特集

vol.2

 

中目黒眼科は、どんな患者さんが多く来院されていますか?

一般眼科が主なので、高齢者の方が7割位ですね。白内障の日帰りのオペも行っています。2階にコンタクトレンズ屋さん、3階にメガネ屋さんがあるので、メガネやコンタクトの患者さんも来院されます。
あとは、17年前に私がアメリカから持ってきた、オルソケラトロジーという特殊なコンタクトレンズも取り扱っています。最近になって、やっと、日本製のものが厚生労働省に認可が下りました。夜にコンタクトをした状態で寝ることで、近視をなくすナイトコンタクトというものです。マリンスポーツや格闘技をされる方など、コンタクトレンズの使用が難しい方にも適しています。また、近視の抑制効果はあるので、毎日続けることで、近視が進みづらくなります。

一般眼科としては珍しく年中無休です。というのも、産婦人科医としてハードに働いていた父に、「病気には休みがないので、お前が開業する時は、年中無休のクリニックを作れ」といわれたからです。
土日にしか病院に来られない方もたくさんいるので、お役に立てているかなと思っています。
私自身も、留守番電話が流れてくるのが嫌いなんですよ。
だから、昼休みでも夜中でも、7回コールしたら私の所に転送するようになってるんですね。もし夜中でも、仮に旅行中でも、状況を聞いて緊急性があるかどうかサジェストをします。「今は大丈夫だから、明日来てください」とか、「緑内障のアタックですよね。緊急性がかなりあるので、ものすごく目が痛くて吐き気がした時は今すぐ行けるような病院をいくつか紹介しますから、すぐに行ってください」ってお伝えするだけでも、ほっとするといわれます。

それを続けられるってすごいですね。

もちろん疲れる時もあります、こちらは毎日50~60人診察をしていても、患者さんにとっては、私はたった一人の医師です。
患者さんもに忙しい中、時間を作ってきているわけですから、全員に全力投球で診察をすべきだと思っています。
私は、医師は天職だと思っています。

眼科のやりがいは?

診察したその当日に8割型の診察・診断がつくことです。今は機械もとても良くなっており、スリットランプ(検眼用の顕微鏡)を使うと、すごく細かい所まで確認することができます。
ただ、歯医者さんと一緒で処置をすると痕が残ります。手術した患者さんが、ほかの医療機関に行けば、前の先生の腕が分かってしまいます。それだけに責任もやりがいも大きいですね。

患者さんと毎日、1対1で真摯に向き合う。
先生を突き動かしている原動力とはなんでしょうか。

私、酉年なんですけども、後ろをほとんど振り返らないんですよね。
常に、これからの事しか考えていません。
休みの日も6時には起きて、朝の2時間で、ご飯の支度と掃除と洗濯と全部終わらせます。予定も5つくらいこなしたいと思って、予定をぎっちり立てるのが好きです。
あとは、人が好きという気持ちですかね。患者さんからもすごくよくしてもらっていると感謝しています・
今日もね、ご年配の患者さんからポインセチアを頂いたんです。お歳暮の時期はお菓子もいっぱい頂くんですよ(笑)。
いつもはがきを持ち歩いているので、お礼のお葉書を書くんです。そうすると患者さんも喜んでくれて、またお礼状のお礼状をまた頂けるんですよ(笑)

フローフシのアイクリームのモニター調査に携われたそうですが、
感想や大変だった点を教えて下さい。

フローフシのアイクリームを毎晩塗っていただき、使用前後で、まつ毛がどう変化したのかを観察し、特別なカメラでの撮影も行いました。また定期的な診察でトラブルが起きないかも確認をしていました。
トラブルは問題ありませんでしたが、まつ毛の変化が分かるように撮影をするのに苦労しました。
ただ、全く結果が出なかった人もほとんどいませんでした。9割ほどの方は、まつげの本数が増えたり太くなっただけでなく、強くなって抜けにくくなったりしましたので、とても喜ばれていました。それを見るのは、とても嬉しかったですね。
正直に申し上げて、私も調査を行う前は、効果に対して半信半疑な一面もありました。医薬品ももちろんありますし、クリニックで取り扱っていますが、お値段が高いのも事実です。どんなことも継続は力なりです。お手頃価格なもので続けていただくというのも一案だとは感じております。

商品が8秒に1本という爆発的なヒットと聞いて、どんなお気持ちでしたか?

実際にドラッグストアなどで、大々的に売られているのを見ると、感慨深かったです。私も毎日使っていますし、パッケージも素敵なので人気なのが分かります

女性医師として得をしたことや反対に苦労をされたことはありますか?

得をしている部分は、優しく見えること(笑)。本当に優しいかは分かりませんが、男性のお医者さんと比べて、怖くは見えないようです。
損をしてると感じたことはほとんどありません。
個人的には、医師は、男性・女性の差別が少ない職業だと思っています。ただ、日本の体制として、子育ての両立が難しいと感じています。
私も、大学病院でまだまだ勉強をしたいタイミングに、父が倒れて大学病院を辞めることになりました。また、主人がスウェーデンに留学に行くのに同行をした時期もありましたし、自分のキャリア作りを最優先では動けないことも多いです。医者に関わらず、女性が仕事を続けるためには、諦めないといけないこともあると思います。優先順位は人それぞれですし、大変でしたが、仕事と子育ての両立はあきらめなくてよかったと思っています。

他の先生方のインタビューでも、やはり皆さん両立したいとおっしゃいます。

スウェーデンなど北欧では、保育の体制がとても整っていました。政治家の数も男女ほぼ同数です。そういう意味では日本は遅れているところもあるのかなと思います。
どっちを優先させても、どちらかに迷惑を掛けてしまうんじゃないかと悩んでしまいますよね。うちは母が子育てを手伝ってくれたので良かったですが、様々な状況の方がいらっしゃいますし難しいですよね。
両立するためには、本人も子供達も健康が一番大切です。私は医師になってから体調不良で仕事を休んだことはありません。
うちの子供達も、幼稚園から大学まで皆勤賞なんですよ。
2人とも、多少の熱であれば、送り出します。薬飲ませて「本当に具合悪くなったら帰ってきなさい」って言います。夕方まではもつものです。夕方とか夜に熱が出て、翌朝には治っていることが多いですね。
健康が身体があることが大前提ですが、あとは気力ですよね。スタッフにも「ちょっと頑張れば大丈夫だから。とりあえず、お腹痛くても来なさい。具合悪くなったら内科に紹介状書いてあげるから」、と言っています。ある程度、気力がないと前に進めないと思います。迷ったらそこで終わってしまうこともあると思っています。

今日は、先生にお会いして、ものすごく大きなエネルギーを頂いたような気がします。

ありがとうございます。患者さんから「先生に会うと元気もらえるので、元気をもらいに来ました!」って言われます。

女医プラスの魅力について教えて下さい。

私も今年還暦になるので、仕事を7割位にして、自分の好きなことや他の活動もしたいなと思っています。新たなことに挑戦するきっかけになればと願っています。
先生同士の交流のきっかけになるのも楽しいですね。子育て中のママさんドクターにアドバイスができたり、お役に立てればうれしいです。同じ職業で、子育てが終わった私だからできる話もあると思うので。

最後の質問です。
先生が考える女医のこれからの可能性はどんなものだと思いますか?

日本の子育て支援の体制が整えば、もっともっと可能性が広がると思います。
私の頃は「子供は自分で育てた方がいいのに」とか、色々言われたこともありました。医師だけでなく、弁護士さんも税理士さんも全部皆、全ての職業の方に言えると思うんですけども、女性が積み上げてきたキャリアを無駄にしないで、家庭とお仕事が両立できるようになれば社会が変わると思っています。
子育てが終わってみるとあっという間だったなとも思うので、大事な3歳までの時期に、できるだけ沢山の時間を過ごしてほしいなとも思っています。

全ての女性が子育てとお仕事で培ったキャリアを諦めることなく、バランスを持って自立していけるそんな日本になることを願っています!
先生、今日はありがとうございました!